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落合監督&信子夫人“ぶっちゃけ対談”大逆転Vの裏側「全てはそこから」
おしどり夫婦がスポニチで全てをぶっちゃけた!球団史上初のリーグ連覇で「男の花道」を飾った落合博満監督(57)と、選手時代から夫を支えてきた信子夫人(67)との特別対談が実現。監督就任8年間の思い出、電撃退任発表の裏側、落合竜の原点…。夫婦ならではの掛け合いで、普段は寡黙な指揮官が本音を語った。
――大逆転でのリーグ連覇。ターニングポイントは?
博満 「全ては…。まあ、この際だから、言っちゃうけども“オレらが勝ってもらっちゃ困る”と思っていた球団幹部が、9月の巨人戦でウチが負けた時にガッツポーズしてからなんだ。全てはそこから始まった」
信子 「そうなんだよね。みんなそれで逆にやる気を出したんじゃない」
博満 「そういう噂はすぐに広がるからな。選手は“なんだオレら、勝っちゃいけないのかよ。何のためにやってきたんだよ”となる。“オレらをバカにすんなよ”ってのが一番の火付け役になった。そこに9月22日の(退任)発表が重なったんだ」
信子 「あそこから一気に勢いがついたもんね」
博満 「監督、コーチの間では3月の時点で“オレら今年で終わりだよな”って言ってたの。“だったら、勝って格好良く辞めてやろうじゃねえか”ってね。そういう機運が高まっていたのは事実なんだ。それが決定的になったのが9月22日だったってだけのこと」
――その9月22日。電撃退任発表の裏側は?
博満 「オレは選手には一切何も言っていない。コーチには今後のこともあるから言ったけどな。でも、球団が選手に伝えるというから“それはやめてくれ”と言ったんだ。ヤクルトとの4連戦の前に“監督が来年契約しない”なんて、そんな説明はいらない。野球に集中させてくれとね」
信子 「球団は“監督から選手に言ってください”と言ってきた。でも、“今することじゃない”と断ったんだよね」
博満 「オレは来年契約しないのは構わない。その日に“きょう発表する”と言われたのも構わないの。でも、なんでその日の夕刊(中日新聞)に載ったのか。オレにすりゃ“何それ”ってことだ」
信子 「当事者の意見を聞く前に記事ができてたってことだもんね」
――発表後に破竹の快進撃。
博満 「あれから試合後の会見を一言、二言で終わらせてきただろ。だってオレは来年指揮を執らない。もし、執るのであれば言いたいこともある。でも執らないんだから、もう自由にやらせるのがベストなんだろうと思った。あとは選手が自分で考えて好きにやってくれればいい。そしたら、勝ち続けたもんな。“凄いな”と思った。オレがあの時、選手を集めて何か言ったら、ここまではならなかっただろ」
信子 「逆に、おセンチになっちゃってたかもしれないもんね」
博満 「結局、みんな勝つためにやってんだ。そうしなきゃ、幸せになれない。勝ちたいんだよ」
信子 「“負けてもいいから経営再建”って記事も読んだけど、矛盾しているよね。だって、監督の契約書には“優勝を目指して仕事してくれ”って書いてあるんだから」
――選手の成長を実感したシーズンだったのでは。
博満 「オレはあんまり選手を褒めたことないけどね、9月以降の選手の動きを見たら“やっぱりこいつら成長したんだな”と思うよ。ある意味、精神的に強くなっているんだろうな。それが後半の戦いに出ている。“この選手はこんなに成長したんだ”と見るのが楽しかったもん。体力も何もなかったヤツらが、今じゃ体力だけはどこにも負けないものがあるじゃん」
信子 「この追い込みは凄いもんね」
博満 「成長している。これからも成長し続けると思う。やっと04年の1月31日にオレが言ったことを理解し始めたんじゃないか」
信子 「あんた、何を言ったの?」
博満 「“おまえらは球団のために戦うんじゃない。自分の生活のために戦うんだ。自分を守るのは自分”ってな。“監督はチームを勝たすために契約してるんだから、勝ち負けの責任は取る。でも、成績の良い、悪いは自分の責任だ。責任転嫁するなよ。契約社会ってのはそういうもんだ。一生野球やれると思うな”と。その意味がやっと分かったんじゃないか」
信子 「私も開幕の時にあんたに“今年で契約終わりだから首洗って待ってなよ”と言ったよね。あんたはギョッとした顔してたけど」
博満 「いや、オレは去年のハワイの優勝旅行の時に勘づいていたよ」
――退任が決まってからの心境は。
博満 「今はスッキリしているよ。だって、他のことやらなくていいんだもん。目の前の勝ち負け、どうやって優勝させるかだけ。オレが監督になった時は“現場のことは一切おまえがやれ”と言われたんだ。ドラフトから編成からな」
信子 「(白井文吾)オーナーが全面的にバックアップしてくれると言ったからね」
博満 「だから、こんな楽なことはない。背負ってた荷物が3つも4つもオレの背中からなくなったようなもん。今の戦いにだけ集中すればいい」
信子 「改革ってことで呼ばれたんだもんね。勝てるチームにしてくれと」
博満 「そう。当初の約束ってのは十分果たせたとオレは思っているよ」
――8年間の集大成ともいえる終盤戦の強さ。
博満 「こんなにもたくましい姿はオレの想定外。凄いよ。本当に“すげーな、こいつら”と思うもん」
信子 「大将が“来季はない”って言われて、“うわっ、結果出さなきゃ”となったんでしょ」
博満 「普通は逆になるんだけどな。反発したんだろ。オレは試合前に“きょうはこういうゲームになる”とシミュレーションしていくんだけどオレの予想をみんな覆していくもん。良い方に」
信子 「だから(9月24日のヤクルト戦でサヨナラ打を放った)谷繁さんの頭をなでなでしちゃったんだね。普段は無表情で握手だけなのに」
――原点は就任1年目、04年春季キャンプ初日の紅白戦では。
博満 「最初は8年もやるなんて思ってなかった。2年契約と言われて、“それじゃ何も変えられません”と3年にしてもらった。その3年の中でどうやって勝てるチームにするかしか考えてなかったよ。でも、初めて秋季練習(03年)見たとき“ああ、こいつら練習してないんだ”と思った。だから“2月1日には紅白戦ができるようにしてこいよ”と言ったんだ。全ての始まりはそこからだ」
信子 「みんなが指揮官の気迫に乗っかったんでしょ。やらなきゃ取り残されるってね」
博満 「オレも驚かされたけどね。2月1日に140何キロの球を放るとは思ってもいなかった。でも、原点はそこだよ」
信子 「キャンプでもみんな練習したよね」
博満 「“中日のキャンプってのはバッティングセンターか?”とよく言われたよ。振れないんだから、振らなきゃしようがないだろ。でも、結局はその積み重ねなんだ。だから“これだけ練習したんだから負けたくねえ”となる。それが最後に心の支えになるんだ。昔から、練習はウソをつかない、というのはそういうことだと思うよ」
――選手のことは決して悪く言わなかった。
博満 「これは8年間、守った。オレが選手の時、外にいろいろ書かれて嫌な思いをしたからな。これは選手との約束。周りは不思議でしようがないみたいだけどな」
信子 「選手の成長を見守ってたもんね。愛情をかけてきた結果がこの連覇だと思う」
博満 「選手には“オレを抜いたら褒めてやる”と言っていた。つまり“一生褒められることはないよ”ってことだ。ハッハッハッ。でも、今回は褒めてやる。素晴らしい!」
――選手はこの8年間で勝利と敗北の両方を知った。
博満 「とにかく、チームを強くする、結果を出すというオーナーとの最初の約束は、自分なりに果たせたと思う」
信子 「そうよ。今度、あんたがオーナーに頭をなでてもらいなよ」
博満 「選手に負ける悔しさと、勝つ喜びを両方味わってもらえたってのが一番。負ける悔しさも嫌ってほど味わってもらった。でも、勝たなきゃ悔しさは出てこないんだ。8年のうち4回優勝したけど、4回は逃した。その悔しさがあるから、喜びは倍増する。喜びがあるからこそ悔しさも分かる。ウチは両方味わっているから。これは彼らの将来にとって物凄くプラスになる。指導者になったにしてもな」」
――4連覇もできたとの思いが。
博満 「一番強かったのは06年。これは強かった。07年も、無理すれば優勝できたと今でも思う。ただ、この年はCS初年度で、何が何だかよく分からなかった。“ここでムチ打って、失敗したら何にもならねえな”と思ってしまった。その制度の最初の年ってのはやっぱりまごつく。05年も交流戦元年だろ。交流戦がなかったら05年も勝ってるよ。04、05、06、07年と4連覇してたんじゃねえか。でも、やっぱり06年が一番強かった。だから日本シリーズで日本ハムに負けるとは思わなかった。逆に07年はハムに負けると思ったんだけどな」
信子 「不思議なもんね」
博満 「絶対的戦力があるから勝てるって保証はない。ある程度、心配事があって慎重に入った方が、勝ち運はあるのかも分かんない。今までのオレはそうだもん。この前の4連戦(10~13日、ヤクルトに4連勝)なんて心配で、心配で。何とか吉見は勝てるかなってぐらいで、残りはどうなるかって思ってたよ」
――最後まで信子夫人と二人三脚。
信子 「当初、監督をやるのにOKを出したのは私だから。球場には行ける限り行った。まあ、聞き手だよね。いろいろストレスもあるだろうしね」
博満 「息子(福嗣さん)も大きくなったし、嫁ももらったしな。そうじゃなきゃこんなに来られなかった。オレは仕事人間だから、他のことを一手に引き受けてくれた」
信子 「正反対だからね。私は何もないところから“こうしよう、ああしよう”と、思ったことをすぐ実行するタイプだけど。あなたは与えられたことをキチッと理詰めでやるタイプだからね」
博満 「ちょうどかみ合ってるんじゃないの。まぁこれからは“おまえ、何がしたい?じゃあそれしようか”というふうになるだろうさ」
落合監督&信子夫人“ぶっちゃけ対談”大逆転Vの裏側「全てはそこから」 ― スポニチ Sponichi Annex 野球
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